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 第3回 「スポーツ温泉化計画」

 鹿児島には「温泉」という文化がある。近所の温泉に毎日通っているという人もめずらしくない。東京から鹿児島にきた当初、誰もが当たり前のようにいわゆる「温泉セット」というものをに車の中に常備しているのに驚いた。

 僕も大の温泉ファンである。県外の出身であるからこそ、この温泉というものが身近にあることの素晴らしさがよく分かる。もちろん車のトランクには「温泉セット」が入っている。

 ところで、僕はスポーツがこの温泉のようなものにならないかと考える。

 好きな人は毎日、毎日くるほどでもないけどたまにはさっぱりしたい。330円を払えば誰もが好きなときにふらっと立ち寄ることができる。サウナでは隣に座った人と雑談したりしてコミュニティが発生する。そして、風呂上りはお決まりのビール(またはコーヒー牛乳)。

 スポーツの姿もこうあって欲しい。スポーツ好きな人が好きな時にいつでもふらっと立ち寄れて、気持ちのよい汗を流す。グランドでいっしょになった人と世間話しをする。仲良くなる。で、練習が終わったらシャワーを浴び、それからきんきんに冷えたビールをくいっと喉に流し込む。最高だ。民間のスポーツクラブがあるけれども、それがもっと安価で身近なものにならないものだろうか。

 そういうスポーツ社会の実現が僕の夢だ。ニーズは確実にある。それはSCCの活動を通して感じている。

 「温泉」と「スポーツ」。根底にあるものはいっしょのような気がする。サウナもいいけど、やはり身体を動かしてかく汗は格別だ。「スポーツ温泉化計画」。いかがでしょう?

                         (SCC代表)