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 第6回 「学校部活動とSCC」

 昨年7月にSCCを作った最初の目的は、自分が所属していた陸上部がなくなってしまったという経験から『場がない、仲間がいない、そういう人達の受け皿を作れたら…』という思いからだった。

 しかし「場」もある「仲間」もいる、それプラスSCCにも入っているという会員がいる。いわゆる「学校部活動」に所属しながら週末はSCCで練習しているという学生達だ。

 皆、会費を払ってSCCで練習をしている。ギラギラした眼をして。「学びとろう」という意識がすごい。僕もそれに答えようと必死だ。会費をもらっているから。そして彼らは着実に力をつけている。

 今、学校部活動はたくさんの問題を抱えている。狭いグランド、生徒の気質が変わり部活動に入りたがらくなった、部自体が減っている、顧問になりたがらない教諭、転勤で顧問が途中で変わってしまう。

 事実、SCCに来ている学生達は、そういった部活動というものに対して不満を抱えている。皆より良い環境で練習したいし、より良い指導者に出会いたい。しかし今の学校部活動ではその思いに答えるシステムはない。

 選手にとって良き指導者との出会いは、その競技人生を大きく左右する。選手が指導者を選べないということ、これはまったくもって不幸である。また選手(生徒)が指導者を選べないということが指導者自身の慢心につながっている部分もあるのではないか。

 近い将来、選手が指導者を選択できる時代が必ずくる。そうなった時、指導者と選手の関係もまた変わっていくだろう。