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 第8回 「学校部活動と地域」

 小学校でスポーツ少年団に入る→小学校卒業。スポーツ少年団引退→中学校で部活動に入る→三年生の夏には引退。半年以上スポーツから離れ卒業→高校で部活動に入る→三年生の夏には引退。半年以上スポーツから離れ卒業→進学したものは大学の部に入る、そして就職または専門学校に進んだものはスポーツとは縁のない生活を送り気がついたら運動不足の日々。

 これが日本における一般的なスポーツライフの流れ。あらためていかがでしょう?

 途切れ途切れ。一貫性がない。教育期間が終わるとスポーツをする場がない。スポーツシステムが縦並びで、それぞれが独立し完結してしまっている。

 前回「学校ならではなもの」を真剣に考えろと書いた。僕はこの「学校部活動」というものをどこかで横につなげることはできないだろうかと考える。要するに学校部活動を「学校」という単位でくくるのではなく「地域」という単位でくくってみてはどうかということ。

 実際、部員数が足りない場合、足りない学校同士が1つのチームとして試合に出場していいという試みもでてきている。また鹿児島大学陸上部は、小学生・中学生を集めて「鹿児島ジュニア」という陸上クラブを運営している。非常に有望な素晴らしい選手を輩出している。こういった形でうまく「学校部活動」というものを活かしながら、横のつながりを作り、地域と結びつける

 今「学校部活動」がいろいろな問題を抱えている。それを「総合型地域スポーツクラブ」が解決してくれるだろうというい声もある。が、そういう「学校部活動」OR「地域型総合スポーツクラブ」という考え方ではなくて、既存の学校部活動を徐々に地域に結び付けていく活動。これが今後日本における「豊かなスポーツライフの形成」への大きなキーワードになるであろう。